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little voice


2010.4.22
『知り合いになること 』



日曜日の朝、おにぎり、水筒をリュックにつめて、自転車10分走らせて森戸川渓谷まで月に1度の自然観察会にでかけました。
山を案内してくれるのは、森戸川入り口に小さな公園ほどの村?!を作った自然保護活動をしている自称村長さん。
村長さんはとても山に詳しい。植物の質問をすると100%答えてくれる。
一緒に参加したおばさん達も植物に詳しい。
おばさんとは夕飯のおかずにと一緒に摘み草しながら山を歩いた。
おばさんは美しい植物や景色を見つけては足を止め、「これ自然が作ったものなんだよねえ。美しいね。。。」と眺めている。
私も一緒になって眺めるけど、感慨深い顔をしてつぶやいているおばさんの横顔の方が美しいなと思った。

ひのきの葉の裏側には「Y」の文字、さわらの葉の裏側は「X」の文字が隠れている。
花からひゅーっと長いつるがのびていて、浦島太郎の釣り糸に例えられ名前がついた、ウラシマソウ。
「木耳」という漢字の通り、木にたくさんの耳がついているように生えるキクラゲ。
葉の中に隠れている花や、トウキョウオオサンショウウオの卵の抜け殻、八つ橋の原料ヤブニッケの葉のいい香り、
キュウリの味するキュウリ草、一カ所から二輪の花咲くニリンソウ。
村長さんとおばさん達は歩きながらたくさん教えてくれる。

お昼ごはんの時も、足元の草花についていろいろ話してくれた。
歩く植物図鑑のような人なのでなんでそんなに詳しいのかと訪ねたら、
はじめて返答までに間があった。
そして村長さんは、にやっと笑いながら「知り合いになることかな」と言った。
山に来るようになった頃はなにひとつ知らなかったけど、ひとつひとつ知り合いになっていったそう。
素敵だなあ。それを聞いた後は村長さんが話してくれる草花や樹の話を覚えようではなく、ひとつひとつ知り合いになってみようと、
頭が柔らかくなったのでさらに山歩きが楽しめた。

帰り、お土産にとおばさんが落ちていた小さなメジロの巣をくれた。
月に1度の私と娘の楽しみな日曜日。

   

   


2010.4.19
『ひじきとり 』

  

「ひじきとりいく?」と今年も近所に住むおじさんが家にやってきた。
ここで育ったおじさんは私に地元のこと、民間療法のこと、いつもいろいろ教えてくれる。
いつも素敵な着物を着ている小柄なかわいい奥さんの知恵袋にもいつも助けられている。

ひじきとり、ちょっと時期が遅かったらしく、ひじきの花が咲きはじめていた。
おじさんが鎌で根を残しながら切り取り、私達は袋につめていく。
家に帰ってから、おじさんに教わった方法で釜ゆでする。
圧力鍋で3回。

乾燥するよりも冷凍の方が美味しいとすすめられたので、
それに習ってひじきを袋詰めして冷凍庫へ。
冷凍庫はひじきでぱんぱん。

おすそわけに大家さんのとこに行ったら、薬膳調理師の奥さんが「春だから苦みのあるもの一緒に入れてひじき煮作るといいわよ」と、
庭先のつわぶきをすすめられ、摘んで帰った。
つわぶき入りひじき煮は時々口に広がる苦みが美味しかった。解毒力UP。
こどもたちはご飯おかわり三膳も!


2010.4.14
『ハーモニー 』


ある人が「この町は人と自然は繋がっているけど、人と人は分断されているのを感じる」と話していた
実は私もそう思っていた。
意外と東京の方が、人と人の見えないものが目には見えないかたちで混ざり合って、
いいエネルギーが出ていたように思う。
ここは同じ意識の小さな輪が点在していて、知恵の輪のように面白く絡み合ってはいない。
それで小さなグループのエネルギーをそこここで感じる時に住み心地よく感じられない時が私にもあった。
違いが出合いバランスよく一緒になってハーモニーが奏でられる。
この心安らぐ音を私はずっと求めているから、同じ音での演奏には少し違和感を感じるのかもしれない。

平和は同じ音が並ぶ。混ざり合うことはないけれど、
ひとりひとりがおだやかでそれはとっても素晴らしい。
でも自分ではなく他を感じるとき、私は違いを感じて混ざり合いながら愉しく生きていたい。
すると自分自身がいまここでただ生きているだけの存在に自然となってくる。
混ざりやすい状態に。
だから目に見える人との繋がりも、わかりやすい方法も表立っては必要と極力感じていない。
こんなところもやっぱり目に見えない方法を好んでとっていた自分を見つける。

私が常に感じて生きていたいのはハーモニー。
そして美しさはハーモニーを感じた時に見つけることが多かった。
家族それぞれの気配が感じられる生活感の漂う散らかったテーブルの上や、
曇り空と都会のビルと色鮮やかな服着た人の色が一緒になって目に飛び込んできた時も、
いろんな子が並んで声そろえ歌う歌声からも。
こうやって美しさを感じると、こころが穏やかになる。そう、平和に。
美しいと感じるものも人それぞれに違うもの。それはまたそれでいいと思う。
調和から美しさが生まれ、それを感じると心穏やかに平和にもなれる。

今日も夕方の玄関は家族の靴で散らかっていた。
お行儀悪い家族だけど、元気よく「ただいま〜!」と靴をぽんぽん脱いで家に入る娘達。
両手に荷物を抱え、足で靴の脱ぎ場を探し、娘達の靴の隙間に靴を脱ぐだんなさん。
私はこうゆう状況になるのを予想して、みんなの邪魔にならない隅っこにいつもおく。
それぞれの「ただいま」の靴。
散らかった玄関を見ているといきいきとしたものを感じ、私は今日もほっとする。


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